大阪弁護士会常議員会傍聴報告~その1

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 私が所属する法曹人口問題PTの最終報告・法曹人口に関する決議を求める請求が、常議員会に本日提出されるという情報がありました。また、司法制度改革推進本部から、法曹人口問題PTの報告書と違った意見が提出されるとも聞かされていましたので、どのような討議がなされるのか、常議員会を傍聴してきましたので報告します。 

 

 本日の常議員会は、15時からでしたが、傍聴が許されたのは15時30分からでした。しかも先行する議題の決議に時間がかかったので、結局16時45分頃から、ようやく法曹人口に関する決議を求める議案の討議に入りました。

 

 最初に担当の、森副会長から議案説明・報告があった後、質疑の時間になりました。

 

 予想通り、3000人直ちに見直しには反対する方々と思われる常議員の質問が相次ぎました。決議案の案文の語句の定義自体に関する質問など、私から見れば、若干、的はずれと思われる質問も出されていましたが、特に日弁連も法曹人口問題に関して提言を出す予定とのことで、その整合性をどうするのだという質問が多く見られました。

 

 結局、時間切れで継続審議となったのですが、私自身の感想を端的に言うと、「弁護士人口の爆発的増加に対して、危機感が全くない方々が常議員として舵取りをしている」というものです。もちろん危機感をお持ちの方もおられるのでしょうが、その方々は発言をされていなかったので、傍聴人の私としては存在すら分からない状況でした。

 

 今回の司法改革に関し、若手の中で何度か聞いた意見は、次のようなものです。

 司法改革で最も痛みを負っているのは、これから弁護士として長期間仕事をしていかなければならない若手であり、司法改革により弁護士の爆発的増加を招いても、司法改革を推進してきた年輩の弁護士は、既に経営基盤も盤石で自分が食うに困る事態は考えられないし、若手より相当早くに弁護士を引退される方々ばかりです。つまり、司法改革により弁護士人口をむちゃくちゃにしてしまっても、痛みを負う可能性が極めて少ない方々が、若手に痛み(過当競争・法曹の魅力低下・ボランティア的仕事の増大)を押しつけることになる司法改革を強力に推進してきているように思える、というものです。

 

 実際に過疎対策についても、日弁連執行部は、「受け皿を作ってやったから若手に過疎地に行け」と命じる方ばかりで、自分から積極的に過疎地に赴かれた日弁連執行部の方を私は知りません。そればかりか、若手弁護士に弁護士以外の仕事を勧めるパンフレットをばらまいたくらいです。

 また、「歯を食いしばってでも司法改革を推進する」と言われる執行部・改革推進派の方で、自分の顧問先や仕事を若手に譲って若手の痛みをやわらげ、若手と痛みを共有しようとした方の存在を聞いたことがありません。

 では歯を食いしばるほど痛みを感じるのは一体誰なのでしょうか?

 

 結局、司法改悪により、歯を食いしばらなければならないほど痛みを感じているのは、若手です。司法改革を推進している方々は、自らは安全な場所を確保し、その安全な場所をキープしたまま、若手に痛みを押しつけているように思えます。

 

 一言で言わせてもらえば、あんたらずるい 。

 

(続く)