大阪弁護士会常議員会傍聴報告~その3

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 本日、午後3時より、大阪弁護士会常議員会が開催されました。法曹人口問題に関する大阪弁護士会の決議案をどうするのか審議する常議員会でしたので、私も傍聴してきました。

 

 結論から言えば、常議員会は前回の執行部の決議案(以下「原案」と言います。)から、相当後退の修正を施した決議案(以下「修正案」と言います。)を、常議員会で可決し臨時総会に上程することに決定しました。

 

 修正案の詳細は、臨時総会招集通知の中で明らかにされるのでしょうが、(数値目標や合格者の)減少という文言が削られていること、今年度司法試験合格者を増加させないようにと、極めて限定した表現になっていることなどから、一見して日弁連に対して思いっきり配慮した内容になっていると、個人的には思います。

 


 常議員会では、アンケート結果などから会員の多数意見に近いと思われる原案を臨時総会に提出すべきだという動議も出たのですが、私の記憶では、その動議は賛成3、反対41、保留4で否決されました。
ちなみに修正案は、賛成45、反対2、留保1で可決されました。

 責任の所在を明確にするために議事録に、賛成・反対の名前を残すべきだという案も出ましたが、名前を出すことに賛成16、反対30で否決されました。自分自身が熟慮した結果、最も正しい信じる意見に投票する際に、なぜ、自分の名前を出すことに反対されるのでしょうか。名前を出すことに反対された方々は、自分が正しいと信じていない意見に投票したのでしょうか。

 

 自分達が行う決議に関して、堂々と名前を出すことさえ出来ない(少なくとも30名の)常議員が、会員の多数意見を反故にしているような気がして、見ている私の方が、非常に情けない思いをしました。名前を出すことに反対されるような情けない方達が、常議員としてこのような重要な決議案を決めていることを、全会員に示すべきでしょう。

 

 アンケート結果と大幅に食い違う修正案が、常議員会では(反対わずか3名)という圧倒的多数で支持されたこと、修正案が各会派で事前に検討されていたことなどから考えて、今回の常議員の決議には、会派による投票の統制がかけられていることは間違いないと私には思えました。

 

 各会派上層部の投票統制をかけた方々は、減少との文言を削った修正案に賛成し、司法試験合格者を前年より増加させない程度で十分とお考えなのですから、弁護士はまだ不足とお考えなのでしょう。 そうでないとしても、日弁連との連携が必要であり、そのためには弁護士の増員ペースをとりあえずダウンさせなくても良いとお考えなのでしょう。

 

 それなら、今すぐに就職できていない修習生を雇用してあげたらどうですか?弁護士不足とお考えの方は当然ですが、そうでない方であっても増員ペースダウンよりも日弁連との連携を重視しているのですから、その弊害を引き受ける覚悟があるはずです。

 「俺たちと日弁連との連携は残したい。それによる弊害はお前らで負担しろ」では、ずるいといわれてもしょうがないでしょう。