バイクの思い出~その4

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 私の乗りたいと思っていたバイクは、スズキGSX1100S・KATANAでした。デザイナーのハンスムートが日本刀をイメージしてデザインしたと言われる空冷直列四気筒エンジンのバイクです。

 

 なぜ、そのバイクに乗りたかったかというと、①非常にデザインが優れていたこと、②そのデザインのバイクは、当時は750cc以上のものにしかないため、一目で大型バイク乗りだと分かってもらえること、③すでに生産中止モデルであり、これ以上同じ型のバイクが増えないと思ったこと、④当時のバイク漫画で取り上げられていたこと、⑤当時の国内販売のバイクは全て750cc以下であり、1100ccは逆輸入車という点で他とはさりげなく違うことを主張できそうだと思ったこと、という結構ミーハーな理由でした。

 

 当時のバイク漫画として、「バリバリ伝説」というものがあり、その漫画の前半でCB750Fを操る主人公巨摩(コマ)のライバルとして登場し、後に鈴鹿の4時間耐久レースで主人公とチームを組んで優勝する聖(ヒジリ)が乗っていたのが、KATANAの750ccでした。後に、プロのライダーを目指した聖はKATANAと共に不慮の事故に遭い亡くなるのですが、読者に強い印象を与えたライダーでした。

 また、「あいつとララバイ」というバイク漫画もあり、そこでカワサキのZ2に乗る主人公と早さを競う「首都高のキング」といわれる謎のライダーも、KATANAに乗っていました。

 

 もともと、私には、少々天の邪鬼なところがあり、小さい頃から格好良い主人公よりもそのライバル達に入れ込むタイプだったことも影響しているかもしれません。

 

 のちに、KATANA人気に着目したバイクメーカーのスズキが、限定モデルを再生産し、さらに、250cc、400ccのKATANAモデルを発売し、さらに再生産をするという営利企業としては当然の行動に出たため、あっという間にKATANAモデルが世間に氾濫することになりました。皮肉なことに、それと同時にKATANA人気も次第に低下していったように思います。

 

 京都・大阪の中古バイク店をさんざん巡り、祖母の援助もあって、ようやく中古のGSX1100S・KATANAを手に入れた私でしたが、これがとんでもないじゃじゃ馬だったのです。

 

 

(続く)