サモトラケのニケ~1 2011.1.10掲載

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 行ったことのある方はご存じだろうが、パリのルーブル美術館には、それこそ数え切れない美術品が展示されている。ミロのビーナス、モナリザなどは、出遅れると人垣の間からのぞき見なければならなくなることもある。

 

 ただ、ルーブル美術館は意外と太っ腹で、フラッシュをたかないのであれば、写真撮影は自由にできる。おそらくアメリカ人と思われる観光客のうち何人かは、わざとか否かは不明だが、フラッシュをたいて撮影している者もいた。周囲は、非難するように見つめていたので、決して真似しない方が良いだろう。

 

 あまりの美術品の多さに、すべてを見ることは普通の観光客には、はっきり言って無理なので、事前に自分の見るべき美術品を予習していく方が無難だと思う。また、場合によれば、午後若干遅めの方がすいているかもしれない。

・・・というのが私の失敗から学んだ、教訓だ。

 

 私は、ルーブルでは、とにかく、勝利の女神であるニケの像を見ようと思っていたので、まずそちらを目指した。

 

 最初の難関は、入り口だ。有名なガラスピラミッドに入り口はあるが、そこまで長蛇の列だ。今考えれば別の入り口から入れば良かったのだが、そこは完全に予習不足だった。馬鹿正直に、並んだため、ガラスピラミッドにたどり着くまで1時間あまり、さらにそこで荷物検査を受けて、地下のチケット売り場で、チケットを購入するまで30分ほど並ぶことになってしまった。

 

 サモトラケのニケ像は、おそらく、ルーブルでも5指に入る人気の展示物なので、ニケ像の写真と矢印で、展示場所へのルートを示す、特別の案内板が出ていた。

 

 それでも、あまりに広いルーブルの中を若干迷いながら、私はニケ像を目指した。

 

(続く)