「広げよう!司法の輪 日弁連の会」ってなにもの?

 世間では、来週末の衆議院選挙に向けて選挙戦が激化しているようだが、今日、事務所に出てみると、「広げよう!司法の輪 日弁連の会」なる団体から、「政策要綱」のフルカラーパンフレットが届いていた。

 豪華なパンフレットを開いて、最初にどーんと現れるのが、この団体の代表である菊地裕太郎弁護士のプロフィールだ。

 それを見ただけで、

 あ~なるほど、はいはい。もうそんな季節なんですかね~。

 と多くの弁護士は思っただろう。

 確かに日弁連は様々な課題を抱えており、菊地裕太郎弁護士が中心とする有志が私財を投じて自主的且つ本格的に、その指摘する問題点の解決を適切に行う活動をしてくれるのであれば、それは有難いことである(但し、当該団体が指摘する問題点が、日弁連全体の問題意識として本当に正しいという保証はないということに注意。わたしがざっと見ただけでも突っ込み処はそこそこありそうだ。)。

 しかし、私の推測が万一違っていた場合は大変申し訳ないのだが、おそらく、これは、来年の日弁連会長選挙に向けた事前活動なのである。よほどの事情がない限り、次回の日弁連会長選挙には菊地裕太郎弁護士が出馬してくるとみて間違いないだろう。

 もちろん、日弁連会長選挙の規定には、「立候補の届け出が受理されたときから、投票日の前日まで」、と選挙運動期間は明記されている(日弁連会長選挙規程53条)。

 誰が始めたのか知らないが、会長選挙規程の選挙運動期間の制限を合法的に潜脱するために、「○○の会」などという団体を立ち上げ、団体の意思表明のように装って、自らと自らの公約を宣伝しておくのだ。

 そして選挙の前には、いろいろと良いことを言ってくれていたその「○○の会」もその代表者も、会長選挙が終わってしまえば、指摘してきた問題点が解決したわけでもないのに何故だか自然に消滅していき、結局いろいろぶち上げてくれたものの何一つその団体も実行に向けて活動はしてくれないのが、今までの通例だ。

 選挙が終われば消えていくダミー団体の政策要項にお金を投じるくらいなら、被災地に寄付するなど他にもっと有効なお金の使い道があるようにも思うんだがどうなんだろう。

 

 私としては、「広げよう!司法の輪 日弁連の会」と菊地裕太郎弁護士が、今までのような団体と違って日弁連会長選挙終了後でも(勝敗に関係なく)、私的な団体とその代表者として、正しい問題意識の下で、永続的に積極的な活動を行ってくれることを強く希望するものである。